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執筆者の写真Daisuke Koike

GITZO(ジッツオ)トラベラーに対する不満


GITZO

先日「GITZOは最高だ!」なんて記事を書いたばかりだけど、若干の不満があるので追記的に書いておく。

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GITZOに不満・・というよりも、トラベラーに対しての不満であるので、モデル限定の不満だ。

筆者はGITZOのマウンテニア2型(GT2542)とトラベラー2型(GT2545T)を所有しているのだが、マウンテニアでは起こらない「不満」がトラベラーで発生している。

それは何かというと、作り的な問題だ。

トラベラーの2型で、脚を全て伸ばした状態にすると、脚の接続部分(1番目と2番目など)が伸ばして固定した後にカックンと内側に反るのである。これは3本の脚全てで発生しているのだが、その発生箇所がそれぞれの脚で違う。

ロゴマークがある脚では2番目と3番目の接続箇所(トラベラーGロック箇所)で、他の脚では1番目と2番目と合わせて3番目と4番目などでカックンとなる現象がある。

図解で示せば分かりやすいと思うので、簡単なイラストを以下に載せる。

トラベラーの症状

このように、脚が内側に反るような状態がデフォルトのスタイルとなってしまうのだが、単に内側に反る形状であれば不満には至らない。いつまでもカックンとなるから不満と不安が募ってくるのだ。ちなみにイラストでは「カクカク」と書いてしまったが、正確には「カックン」である。

即座に購入した量販店に持ち込み、症状を説明した後見てもらった。店員も気づいていないようで、売り場にある他の展示品と比べてみると、展示品もカックン現象があるのだが、これが全ての脚で起こるわけではなかったので問題だと感じた。

全ての商品で、同じように全ての脚でカックンというのであれば、それはそういったもの(通常の現象)だと理解もできる。(とはいっても、10万円以上する三脚なので納得はできないが)しかし、売り場にある展示品は、1本の脚は現象はなかったのだ。他の2本で現象は出るものの、それも1番と2番の接続部で起こる脚と、2番と3番の接続部で起こる脚とで分かれたのだ。

他の店員も何事か?と駆けつけたが、その店員は「確かにトラベラーは脚がカックンとなるので個人的には好かないのです」とカックン現象を認識しているようであった。

在庫にある他のトラベラー2型も見てもらったが、それらも全てカックンとなるとのことで、これは「GITZO自体の作りの問題で、こういったものかもしれません」との回答に至った。

こういったもの・・・と言われても、筆者は納得できなかった。

先に述べたが、2万〜3万の三脚ならいざ知らず、10万以上もする「高級三脚」の分際で、脚がカックンとなるなんて信じられないからだ。筆者は3万円代の三脚を他に2本所有しているが、それらはカックンなんていわない。5年以上使用しているVelbonのN645Mカーボンも、脚全開でもカックンなんてしない。

天下のGITZOともあろうブランドが、こんな作りでいいのだろうか。

仮に、脚がカックンとなったとしても使用上なんら問題はないのかもしれないが、それでも脚が内側に沿った状態で雲台や機材を乗せるわけである。荷重が変な状態でかかっている事には違いないだろう。

内側に脚が沿った状態なので、間違いなく荷重は脚の内側に反るようにかかってくるはず。これを何度も繰り返していくうちに、必ず脚の接続部になんらかの症状が出てくるのではないだろうか?

この症状はマウンテニアでは起こらないのだ。

同じ2型なので、脚の太さは第4番目まで同じである。違いはジョイント部分(Gロック部分)なのだが、この内部構造でトラベラーとマウンテニアとで何かクオリティが違うのかもしれない。

持ち込んだついでに、3型のマウンテニアも見てみたが、さすが3型は脚を伸ばした状態でガッチリ固定され、上から荷重をかけてもビクともしなかった。

1型トラベラー、0型トラベラーについては試していない。

現在、Manfrottoに問い合わせを行なっているが、量販店の在庫全てで症状が出るのであれば、全世界で共通の症状なのかもしれないので、問い合わせてはいるが改善は見込めないと思う。

しかし、トラベラー最大の2型クラスでカックンいわれると、1型や0型は絶対に購入する気にならない。

マウンテニアは信用できるので、仮に購入するとしたらマウンテニア限定になりそうだ。

GITZOは個人的に大好きなブランドで、信用も信頼もしているだけに、この症状は納得できなかった。3万円の三脚よりも劣っているとしか思えない現象だからだ。これなら5万円も出せば、もっと丈夫な三脚がいくらでも買えるではないか。

とりあえず、購入して1度も使用していないので、量販店に持ち込んだ時点で「返品」を要請しているが、開封した商品なので返品に対して難色を示している。とはいっても、カックンいっている三脚を今後仕事で末長く使用できるか?となると疑問しか残らない。(先の理由)

Manfrottoの担当者さんがこの記事を見ていてくれることを期待しつつ、もし目に止まるようなことがあれば、天下のGITZOの品格と信用を損なわないような製品作りをお願いしたい。

現行のトラベラーでは、5万円クラスの中国製三脚の方がガッシリしている。(中国製の三脚はほとんどがトラベラータイプの構造のため比較した)

繰り返しになるが、10万円以上もする三脚であるのだから、それ相当の価値と信頼を提供して欲しいものだ。「カックンとなるけど大丈夫ですよ!」なんて回答はGITZOの質を下げるだけである。

2018.03.05 加筆

Manfrootから回答があった。

トラベラーの脚がカックンとなるのは、マウンテニアとは構造が違うので仕様ですとのこと。

つまり、そういうものだ!との回答である。致し方がないのは分かるが、どこか残念な気持ちになる。

とは言っても、だからと言ってGITZOを嫌いになる事はなく、トラベラーを選択しなければいいだけの事である。

量販店の店員さんの尽力により、トラベラーの返品が叶ったので、改めてマウンテニアの3型4段を購入することにした。

筆者が始めに2型4段のトラベラーを選択したのには理由があったので、マウンテニアの2型3段と3型3段で悩んだが、既にマウンテニア2型4段を所持していることもあり、3型4段に落ち着いた。

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